発達障害の診断テストを勧められたら受けるべき?6歳の息子が発達検査を受けることに

うちの三男は6歳ですが言葉の発達がゆっくりです。
私が話すことは理解できていますし、家族間での会話は問題ありません。
しかし、自分が伝えたいことを人に伝えるのが苦手なようです。
例えば、自分の食べたいものをはっきりいいません。
三男が、もじもじしているので

何か食べたいの?
と私が三男に問いかけます。
三男は何が食べたいとは言わず、私を冷蔵庫まで引っぱっていきます。
冷蔵庫の前にくると



上にあるやつ…
という感じで、はっきり「〇〇が食べたい!」とは言いません。
私や家族なら察して「あ〜、これが食べたいんだな」と理解できますが、保育園の先生や小学校の先生にはわからないと思います。
はっきりと自分の意見を言わない傾向は、以前から保育園の先生から指摘されていました。
以前、保育園から療育を勧められたことがあり、記事にもしています。


その時、Nクリニックの療育を受けるか受けないか検討しました。受けようと思ったのですが定員がいっぱいで、受けることができませんでした。
代わりに、Nクリニックにいるの言語聴覚士の先生が、診察時間内に言語聴覚療法の治療を行ってくれることになりました。


とはいえ、1ヶ月に一回言語聴覚士の先生と30分程の面談をするだけ。
日常生活を過ごすことは問題ないのですが、保育園の先生はこのまま小学校1年生になることを心配しているようでした。
保育園の先生やNクリニックの先生に相談し、色々考えた結果、4月に発達検査を受けることになりました。
発達検査を受けるまでには夫婦間での話し合い、発達検査についてネットでいろいろ検索。さまざまな葛藤がありました。
発達検査を受けようか迷っている方、もしチャンスがあるなら受けることをおすすめします。
私が発達検査を受けるにいたった経緯をお伝えします。
発達検査を受けるか迷っている方の参考になればうれしいです。
言葉の発達の遅れに気づいたきっかけ
- いつ頃から気になり始めたか
-
家では普通に会話できていたので、言葉が遅いとは全然思っていませんでした。
年長の秋に保育園の先生との面談で指摘され、ばじめて他の子とはちょっと違うと気がつきました。
- 具体的にどのような点が気になったか
-
たくさんのものの中から一つを選べといわれたら戸惑うようです。
例)保育園の図書に時間に、自分が借りたい本を3冊選ぶように先生から言われる。
他の子は3冊選ぶが、三男はいつまで経っても選べない。
結局、本を選べずに図書に時間はおわってしまう。
例)私と三男でスーパーへ買い物に行く。
好きなお菓子をどれか一つ選ぶようにと伝えるが、好きなお菓子を選べない。
数分待ったが、選べなかったので、私が「これでいい?」と三男の好きそうなお菓子を取るとうなづく。自分では選べない。
選ぶことが難しいのか、選んだものを相手に伝えることが難しいのかはっきりわかりません。
選択肢が多いと選ぶことが困難になるようです。
選ぶことが難しいときにどうするか?


言語聴覚士の先生と面談した時の話です。
先生は3枚のカードを三男に見せました。
それぞれのカードには、犬と猫とウサギがかかれています。
先生は犬が描かれたカードを三男にみせ



これは何のカードかな?
と質問したそうです。
しばらく困ったようすだった三男。そこで言語聴覚士の先生は



犬と猫とウサギのうちどれかな?
と3つの選択肢から選ぶように質問のやり方を変えたそうです。
すると、三男は犬と答えました。
選択肢が多すぎて選べない時は、選択肢を少なくしてあげるといいようです。
4. 発達検査を受けることになった経緯


誰の提案で検査を受けることになったのか
保育園の紹介で行ったNクリニックの先生が発達検査をしてみようと提案してくれました。
私は必要ないのではないか?三男は普通の子だと思っていたのですが、先生の意見は
・家でいる時と、保育園のような団体でいる時は違う
・団体でいる時は発達障害などの傾向はわかりやすい
・多くの生徒を見ている保育園の先生が感じる違和感は無視できない
とのことでした。私はどうしたらいいのかわからないので先生の指示に従いました。
検査を受ける決心をするまでの心境の変化
先生は発達検査を勧めてくれましたが、正直言うと私は検査を受けたくなかったです。旦那さんも同じ意見でした。なぜなら、もし息子が発達障害だと診断されたら、普通の子供として扱ってもらえないのではないか、と心配になったからです。
・小学校のクラスは普通のクラスではなく、支援学級に入らなければならないのではないか
・「発達障害」とラベルを貼られることで、周囲の人の態度や接し方が変わるのではないか
・「自分は人とは違う」と感じ、落ち込んで自己肯定感が下がるのではないか
発達検査を受けることによるマイナス面しか思い浮かばなかったのです。
思い悩んでいた時



一応、かかりつけ医の先生にも相談してみようか…
どうせ、かかりつけ医の先生に聞いたところで、何も変わらないだろうと思いつつ、かかりつけ医のK先生に三男の状況を話してみました。
すると思いもよらぬ言葉をかけてもらいました。
発達検査は絶対受けた方がいいとのアドバイス
風邪でかかりつけ医のK先生のところへ行った時のことです。
三男が、Nクリニックで発達検査を受けることを勧められた話をしました。
するとかかりつけ医K先生は



発達検査はぜったい受けた方がいいですよ!



うちの子供だったらぜったいに受けさせますよ
力強い口調でアドバイスしてくれました。



え?そうなんですか?
検査を受けようか迷ってたんですけど
と私が言うと



ぜったい受けるべきです!
予約だってなかなか取れないでしょう?
と言われました。
確かに、今検査の予約をして検査を受けられるのは約2ヶ月後です。
発達検査が簡単に受けられるものではないのだと、この時知りました。
もし、発達障害と言われたら普通のクラスでなく支援学級に入らなくてはならないことが心配だと伝えたら



普通学級に入る子もいるし、支援学級に入る子もいてますよ



それにADHDの子供は一つにことに優れていることも多いんですよ



大人になると気にならない場合もありますしね〜
そう言われて、霧が晴れたように感じました。
そうか…発達障害はそんなに怖いものじゃないんだ。
今まで発達障害について調べたことがなかったので知識はほとんどなく、発達障害について、よく知らない私は
「発達障害ってADHDのことかな?」「ADHDって落ち着きのない子」だっけ?ぐらいの認識でした。
あまりネットで調べすぎて、間違った先入観を持ちそうだったので調べるのを避けてきました。
が、思ったより怖くないことがわかってきました。
発達障害とは


発達障害とは、生まれつき脳の発達に特性があり、日常生活や社会生活で困難を感じることがある状態を指します。
病気ではなく、脳の特性によるものなので、本人の努力不足ではありません。環境や周りの理解によって、強みを活かして生活することもできます。
発達障害の主な種類
発達障害には主に3つのタイプがあり、人によって症状の現れ方や程度が異なります。
1. ADHD(注意欠如・多動症)
・特徴:集中が続きにくい、不注意が多い、衝動的に行動しやすい、多動(じっとしていられない)など。
・強み:創造力が高い、行動力がある、好きなことには強い集中力を発揮できる。
2. ASD(自閉スペクトラム症 / アスペルガー症候群)
・特徴:コミュニケーションが苦手、こだわりが強い、予定の変更が苦手、感覚の過敏さ(音・光・においなど)がある。
・強み:論理的に考えるのが得意、深い専門知識を持ちやすい、細かいことに気づく。
3. LD(学習障害)
・特徴:知的発達に問題はないが、特定の分野(読み・書き・計算など)が極端に苦手。
・強み:視覚的な情報処理が得意なことがある、口頭での説明が得意な場合もある。


発達障害の考え方
発達障害は「できないこと」ではなく、「脳の特性によって、得意なことと苦手なことの差が大きい」ということです。
環境や周囲のサポート次第で、苦手なことを補いながら得意なことを活かすことができます。
例えば、ADHDの人はルールの多い仕事よりも自由な発想を活かせる職業に向いていたり、ASDの人は細かい作業やデータ分析が得意だったりします。
もし発達障害と診断されたら
治療法や支援として主に「療育(発達支援)」と「薬による治療(薬物療法)」があります。
子供の特性を知り、特性に合わせた適切な支援を行うことが大切です。
特性が理解されず「困った子」として誤解されては子供がかわいそうです。自信をなくし、うつや不登校になるケースもあります。
特性がわかった時点で、適切な対応を行うことによって、子供も保護者も生きやすくなります。
イーロンマスク氏もASD(自閉スペクトラム症 / アスペルガー症候群)ではないかと言われています。
ASDの特性を活かして、社会で十分に活躍し、独自の才能を発揮することができます。
発達検査を2ヶ月後に受けるにあたって


検査結果に関わらず、三男の成長をサポートする決意ができました。
検査で発達障害があるなら無理に普通学級に入れるより、自分に合ったクラスの方が居心地がいいかもしれない。
もし、発達障害がなければ、なかったで済む話です。
Nクリニックから電話があり、発達検査を行うのは4月下旬の月曜日の10時はどうかと提示されました。



その頃だったら小学校の授業が始まってると思うんですけど?
と言うと、Nクリニックの電話受付の方が



検査を受けられるお子さんは学校に遅れて行かれますよ



夕方に検査を受けることも可能ですが、午前の方が集中力があるのでおすすめです
受付の方の口ぶりだと、授業を休んで検査を受ける人も結構いるようなので、4月下旬に申し込みました。
発達検査を受けるまでに保育園卒園、小学校入学があります。
環境が変わることが三男にとってどう影響するのか心配なところもありますが、どのような結果であっても、三男がのびのびと成長できるようサポートしたいと思います。
おわりに
自分の子供は「普通」であってほしい。多くの親御さんはそう思いますよね。私もそうです。
では「普通」っで何だろう?と改めて考えさせられました。
発達障害は「脳の特性」であり、「異常」というわけではありません。
無理に「普通」の型にはめこんで、つらい人生を送るより、本人の特性に合わせて幸せな人生を送ってほしい。
そのために、発達検査を受けることはマイナスではなく、むしろプラスなのだと知りました。
もし、発達検査を受けようか悩んでいるなら、早く受けることをおすすめします。
三男の検査はこれからですが、検査の結果を受け止めて、成長を見守りたいと思います。
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